現在、弊社が主催して開催している展示会はございません。
最新の情報は下記の最新情報もしくは池田晃将公式サイトよりご確認ください。
最新情報(https://terumasa-ikeda.jp/news/)
池田晃将公式サイト(https://www.terumasa-ikeda.com/)


2021年京都個展

以下、当サイトが開設するに至った2021年京都個展の概要ページとなります。
今後の弊社開催の個展情報公開と同時に更新されます。


てのひらに宇宙

池田晃将の作品の多くは小さく、てのひらに収まる。しかし、そのサイズからは考えられない多くの情報が漆黒へ閉じ込められて、乱反射して螺鈿の煌きとともに放たれ続ける。
今や、世の中はとても便利で、行き交う多くの人々がスマートフォンを片手にそれぞれの世界へと入り込める。SNSやゲーム、ニュースを見たり、用途は様々である。そんな現代の小さな情報の塊を、様々なアーティストが皮肉って、嘲笑った。しかし、池田晃将の漆芸はそれらを内包して今後を映す。SF映画を観ているかのように、未来が舞台のゲームをプレイしているかのように、――今を生きる誰もが思い描いて見ることの叶わなかった物体がてのひらの上にある。

電脳城六角中次_池田晃将公式WEBサイトから
写真:池田晃将公式サイトから
(https://www.terumasa-ikeda.com/)

本展のみどころ

・全て新作となる作品のご紹介。
・京都初の個展を記念しての川島織物セルコンとのコラボ企画、螺鈿帯。
・ギャラリーや美術館ではないからこその池田晃将による開けた展示。


展示タイトル:池田晃将展
開催日時:2021年11月19日(金曜日)→23日(火曜日) 11時から20時
開催場所:新風館 1F POPUP SPACE / 〒604-8172 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
作家在廊日:11月19日(金)、22日(月)、23日(火)、各日11時から19時


この度、株式会社サキヤマデザインではコロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けて一時中止していた展示会を再開することといたしました。
引き続きの感染症対策にご不便・ご不自由をおかけすることもございますが、アーティストおよびお客様のご理解・ご協力により開催できる運びとなりましたこと、心より感謝申し上げます。多大なるご助力を賜りまして誠にありがとうございます。


弊社が開催するにあたって

池田晃将の作品は、新しい。
現代のアートという範疇に収めるには宝石のように静謐で、工芸というには雷鳴のごとく漲溢を隠し切れない。
ただ、やはり分野でいうなら最新のアートであり伝統的工芸であるが、それらに嗜好を持たない者でもわかる感動がある。

2019年の『電光装飾-Cyber Effect-池田晃将漆芸展』(日本橋髙島屋S.C. 美術工芸サロン)のグラフィックデザインをお手伝いさせていただきました。弊社がアート関係のグラフィックデザインを主に展開してる中で、「美しさ」では表すことのできない、様々なものへ影響する波を起こすアーティストおよびその作品の存在に時折驚愕します。決してメインであってはいけない額装ともいえるアートのグラフィックデザインにおいて、これ程までに額に収まらないものがあるのかと池田晃将の作品には大きく考えさせられました。従来のDMなどのシンプルなグラフィックデザインや写真のあり方では作品を綺麗に見せることは叶えど、魅せることは不可能でした。作品は伝統的でありながら最新でありこの先の未来までが視えるものであり、弊社もあり方を新しく正さねばならないことを自覚いたしました。

池田晃将の作品を従来の閉鎖的なアーティストの個展で取り扱うには表現が力強く、多くを語るため、齟齬が生じてしまいます。池田晃将の開放的で批判を恐れぬ制作姿勢に、グラフィックデザインから会場まで、展示企画も伝統と革新を交えた挑戦的なものとなっております。
本展では、作品を伝えることがメイン事業であるからこそ、売る・観せるが軸とならない、これまでとは一味違った形での池田晃将のご紹介をいたします。有象無象の海の中で忽然と輝き大きな波となって一掃する漆芸を、ご観覧賜わりましたら幸甚です。

株式会社サキヤマデザイン 崎山乾

会場について

京都という伝統と革新の両立した空間で、池田晃将の作品を展示するにあたり、コンセプトから『新風館』で開催する運びとなりました。

新風館の外観_1
新風館の内観_1

2020年に、「伝統」と「革新」の融合というコンセプトを以って新たな歴史に幕を開けた『新風館』。
ホテルと一体となった空間は、洗練された優雅さを持ち合わせながら、豪華絢爛感じさせるも振りまかず、上品な美があります。

会場へお越しの際は、池田晃将の作品とともに『新風館』をおたのしみいただければ幸いです。

新風館、外観および内観
写真提供:株式会社望主アート
新風館の外観_2