池田晃将_制作風景

最先端な伝統による細密技法

レーザーによって螺鈿はミリ単位を凌ぐ細かな図形へ加工されます。光の向きで無限種類の色を放つ小さな美しいパーツはより優れたものが池田晃将の世界の要素として選ばれて、次の段階へと進みます。

池田晃将_制作風景

機械の限界を超える人間の仕事

伝統技法ベースに動作する3D技術やレーザー加工の最先端な機械の傍らで、鼓動の震えも許されないような小さな世界が池田晃将の手で構築されます。

池田晃将_制作風景_作品と螺鈿

構築される別世界

光の屈折で複雑な現象を生む制作過程は、写真からも解るように、小さい中に無限の奥行きを魅せます。カーテンが徐々に外されて外界が観えてくるような、岩から宝石を削り出すような、植物が育つ過程を早送りしているような、そんな複雑な心境を抱かせる光景は、幼い頃にガラス玉の中に思い描いた小宇宙が目の前の現実で構築されているかのようです。


池田 晃将 (いけだ てるまさ)

工芸美術家

1987 千葉県出身
2014 金沢美術工芸大学 工芸科 漆・木工コース卒業
2016 金沢美術工芸大学大学院 修士課程 修了
2019 金沢卯辰山工芸工房 修了
2022 金沢市内工房移転

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